【和歌山県】人気温泉地ランキング
直近一年間にゆこゆこネット経由で予約・宿泊が多かった和歌山県の人気温泉地をご紹介。江戸の頃の温泉番付にも登場した名湯、日本を代表する名湯が多数ランクイン。今も昔も名湯は人々の心を魅了し続けています。
更新日:2024/12/2
「串本温泉」は、温暖な気候に恵まれた、本州の最南端の串本町に湧く温泉。長年荒波によって削られた奇岩や巨岩が織りなす造形美は 美しい。 なかでも串本の東側の海岸から紀伊半島に向って大小の岩が数多く並ぶ「橋杭岩」は人気の景勝地。串本町にある温泉宿は、そんな海岸の美しさを鑑賞しながら湯浴みができる宿が多いので、温泉好きの人々が多く 訪れる。 温泉はもちろん、地元で捕れた旬の魚料理や名産のキンカンの加工物など味わえるのも楽しみの一つだ。周辺ではフィッシング、スキューバダイビング、ホエールウオッチングなど、様々な体験を楽しむことができることも魅力的だ。
和歌山県 紀州みなべ千里浜温泉
JR南部駅より車で約10分、みなべICより車で約10分、「紀州みなべ千里浜温泉」は日本一の梅林の里として知られるみなべ町に湧く。 目の前に雄大な太平洋の景色が一望できる露天風呂が自慢の「紀州南部ロイヤルホテル」が一軒宿で、紀州特産の備長炭を湯に溶かした「黒湯」が評判で一度は入ってみたいと人気の湯。目の前には「枕草子」や「伊勢物語」に登場する「千里の浜」の美しい景観が広がり、アオウミガメの 産卵でも有名。 その様子も観賞することができる。観梅期には梅の花を楽しみに全国からの観光客で賑わいを見せる。梅の花の下を散策した後、千里の浜の美しい景観を楽しみながらの湯浴みで日頃の疲れをゆっくりと癒したい。
みなべ町は、和歌山県日高郡にある町で梅の生産高日本一として知られている。「一目百万、香り十里」と称され、名実ともに日本一の「南部梅林」、約30haと大パノラマが壮観な「岩代大梅林」、千里の浜を見下ろす「千里梅林」と、最大規模の梅林を擁している。 梅の代表品種の「南高梅」は最高級品とされており、FAO(国連食糧農業機関)より400年前から続く梅の栽培システムが世界農業遺産(GIAHS)に認定された。 みなべ温泉は、田辺南部白浜海岸県立自然公園内に建ち、潮風が心地よいオーシャンビューが絶景である。世界遺産に登録された熊野古道は唯一白砂青松の浜を歩くところであり、距離もほど近く、見どころスポットも多い。
すさみ湾に面した約27㎞のリアス式海岸にある温泉地。枯木灘や沖の黒島・陸の黒島、自然が造り上げた岩礁を境に二手に分かれた波が再び出合う婦夫波(めおとなみ)など、風光明媚な名所が満載で観光客を飽きさせない。 本州最大のテーブルサンゴが見られる絶好のダイビングエリアとしても知られ、年間を通して多くのダイバーが訪れる。 山あいに目を転じれば、世界遺産に登録された熊野古道大辺路『長井坂』、琴の滝、雫の滝などの景勝地が点在し、各所で雄大な自然を満喫できる。観光やダイビングで疲れた体を名湯で癒した後は、すさみ自慢の海の幸に舌鼓。
紀伊半島の真ん中、高野山連峰に源を発し御坊へと注ぐ日高川。その上流、高野龍神国定公園の自然豊かな渓谷沿いに15軒の宿が点在する。若葉や桜が奥山に遅い春の訪れを告げ、ホタルの光が夏の始まりを演出。 秋の真っ赤に燃える紅葉に冬の象徴・樹氷と、日本の四季の美しさが自然そのままに広がる。約1300年の歴史を誇り、江戸時代には徳川御三家・紀州藩主にも愛された。 藩主の別荘として造られた「上御殿」、家臣の宿泊所となった「下御殿」は温泉街のシンボル。歴代の藩主によって保護され、今なお格式高く受け継がれている。大自然と歴史、そして「日本三美人の湯」として名高い名湯が、山深い秘境で静かに出迎えてくれる。
「和歌の浦」は万葉の歌人・山部赤人が、聖武天皇の玉津島行幸に供奉した折、玉津島の景観を讃歎して詠んだ長歌の友歌の第二首目に「わかの浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る」とうたったのに始まり、ついに「和歌の浦」と称された。 また、古代国家の最盛期である奈良時代に、聖武天皇と称徳天皇がそろって即位の直後に和歌の浦を訪れている重要な地である。 湾近くにある片男波公園には、和歌の浦ゆかりの歌碑が並んだ「万葉の小路」が約280mにわたって続き、歴史の香りを感じさせる。潮干狩りや海水浴も楽しめる、長い時を経てなお美しい自然の宝庫だ。
和歌山県 椿温泉(南紀椿温泉)
自然遺産・文化遺産に恵まれている和歌山県。南紀白浜として知られる白浜町は古くから湯治場として発展してきた町で、現在も年間通して多くの観光客がこの地を訪れる。 南紀椿温泉は「白浜温泉の奥座敷」と呼ばれており、ひっそりとした温泉地だが、シラサギが当地のお湯に浸かったところ、足の傷が癒えたとのことで、『紀伊続風土記』(天保10年)にはすでに名湯として紹介されていたという。 宿泊施設には湯治プランもあり、pH9.9の強アルカリ天然温泉にはリピーターも多く集う。また近年では当地に湯治に訪れていた方の寄付により無料の足湯も開設された。白浜の海をゆったりと散策したら、シラサギの名湯で疲れた体を休め、寛ぎのひとときを過ごしたい。
四村川の支流・湯の谷川沿いに宿が並ぶ閑静な温泉街。街の中心に位置する湯元橋のたもとには源泉の湯筒があり、ほのかに硫黄の香り漂う湯煙が上がっている。湯温およそ92℃の湯筒は地元の人が野菜などを茹でるのに利用しており、観光客も温泉卵などを作ることができる。湯筒の側にあるのは一般湯、くすり湯などからなる「湯の峰温泉公衆浴場」。 くすり湯は高温の源泉に水を加えることなく自然に冷ましたもので、まさに手つかずの湯を楽しめる。浴場の隣にある「東光寺」には湯の花が化石となってできたと伝えられる本尊の薬師如来が安置されている。 高さ約3mの薬師如来の胸のあたりから湯が湧きだしていたことから、「湯胸薬師(ゆのむねやくし)」と呼ばれ、その名が当地「湯の峰」の由来になったとか。熊野参詣の際に身を清める湯垢離場(ゆごりば)として古くから多くの人に愛されてきた温泉。その思いは今なお脈々と受け継がれている。
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